【テニス】 脱・羽子板サーブ!コンチネンタルグリップで握っているのにスライスサーブが打てないのはなぜ?

テニス

手首が背屈してしまうとダメ

手首が手のひら側に折れ曲がっている状態のことを「掌屈」と呼びます。反対に、手首が手の甲側に折れ曲がっている状態のことを「背屈」と呼びます。

ラケットを正しく握っているのに羽子板サーブになってしまう方は、手首が背屈の状態になってしまっているのです。

なぜ背屈すると羽子板サーブになるのか?

手首を背屈させていると、スライスサーブをする上で以下の悪影響が生じます。

スイングスピードが上がらず、球に回転がかからない

手首を背屈させた状態でサーブを打とうとすると、手首が先行していくスイングになります。この状態では手首から先の部分を柔軟に使うことができません。手首からラケットヘッドまでの部分が硬直してしまっているのです。

このまま球を打つと、いわば「ラケットで球を押し出す」ような当たりとなってしまいます。そのため、ラケットを強く振ることができません。結果として、球に十分な回転を掛けることができず、フラットサーブのような球質となってしまうのです。

ラケットの面が上を向いてしまい、山なりの軌道になる

手首を背屈させた状態でトロフィーポーズを取ってみましょう。すると、ラケットの面が上を向いていることが分かります。このまま球を打てば、球は上方向に向かってしまいます。

私たちが打ちたい理想のスライスサーブは、きっと「サービスボックス内に鋭く切れ込む」サーブなはずです。球が山なりの軌道を描いてしまっては、相手へのチャンスボールになってしまいます。

回転が少ない+山なり=羽子板サーブ

以上のように、手首を背屈させた状態でサーブを打つと「球に回転がかからず」「山なりの軌道で飛ぶ」ことになります。これはまさに「羽子板サーブ」の球質そのものです。

一般に羽子板サーブと言えば、フォアハンドストロークの握りのままサービスボックスに向かって直線的に打つ行為のことを指します。しかし、たとえ正しい握り方―コンチネンタルグリップをしていても、手首を背屈させてしまうと羽子板サーブになってしまうのです。

手首を少し掌屈させる!

スライスサーブを打つ際は手首を少し掌屈させましょう。そして、釣りの際にルアーを遠くに飛ばすようにラケットをスイングしてみてください。すると、腕からラケットまでがまるでムチのようにしなる感覚になることが分かります。これこそ、ラケットヘッドが走り、スイングスピードが上がっている状態です。

また、手首を少し掌屈させることで、球の真横にラケットを当てることができます。その結果、球に強い横回転がかかります。そして球の軌道がより鋭いものとなるのです。

まとめ

サーブは、テニスの「入口」となるプレーです。サーブのミスを減らしていくことが、テニスで勝てるようになる近道と言えるでしょう。本記事を参考に、スライスサーブを安定して打てるよう練習してみてください。

本記事のまとめ:スライスサーブを打つときは手首を少し掌屈させる!

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